こんにちは、ネットワークインフラ技術部のよつばです。
充電の度にスマホのケーブルをさすのは面倒だと思いませんか。そんなときはワイヤレス充電がいいと思います。iPhone 8が登場して、ワイヤレス充電の規格であるQi(チー)の普及は間違いないと確信しております。数年前にQi対応のAndroidを使っていましたが、しばらくQiの存在を忘れておりました。
最近iPhoneでQiを常用していたので、ラボで開発中のゴミ箱ロボットも電源はQiで充電すればいいじゃない、と思っておりました。非接触充電の方がかっこいし。
Qi(チー)ってなに?
「おくだけ充電」とも呼ばれており、コイルの電磁誘導で電気を送る仕組みです。電気を送る側のコイルに電気を流すと磁界が発生し、電気を受ける側のコイルを近づけると磁力の影響でコイルに電気が流れます。これにより非接触による充電が実現できます。数mm程度の隙間があっても充電できます。
通常の用途はスマホの充電で、Qi対応のスマホやQi対応のスマホケースが売っており、Qi対応充電台と合わせて使います。
そんな中、Qiのレシーバ部品のみでも売っていることに気づきました。コイルをシートで挟んだだけの製品です。コネクタがmicroUSBなので、これってスマホに限らず色々なUSB機器で使えるんじゃないか、と思いました。
Qiのレシーバを買ってみた
ついでにラボに設置する充電器とセットのものにしました。
内容物。中央にあるのがQiのレシーバです。
取り付け
さっそくゴミ箱ロボットに取り付けました。なんと5分もかからずワイヤレス化が完了しました。
外観は変わりません。
テスト走行
床に設置したQi対応充電器にめがけ、Qiレシーバ搭載ロボットが向かいます。
とくに擦るという問題もなく、車体の下に入りました。ちょうど5mmくらいの良い間隔で非接触です。
横から見ると充電器が青く光っています。充電が開始されると光るので、一目瞭然です。
課題
モバイルバッテリーへの充電が開始されるとArduinoへの給電が停止し、想定していた使い方ができないことがわかりました。Arduinoへの給電はモバイルバッテリーのハードウェアボタンを押さないと再開されないため、これではリモートで充電して即発進ができません。
他のモバイルバッテリーで、充電と給電を同時にできるものがないか、探してみたいと思います。
Qiレシーバに裏表があり、設置の都合上、microUSBのコネクタの上下が決まり、このモバイルバッテリーのコネクタとの関係で、モバイルバッテリーの裏表が決まりました。ちょうどスイッチが裏側になってしまっており、スイッチを押すために固定をはずす必要があります。
テスト走行の様子
動画を撮ってみました。楽しく遊んでいます。