画像:いらすとや
※広報部注:画像はイメージです。
皆さま初めまして、税理士をやってます三村雄一と申します。
役に立つ情報を書けと言われたのですが、ひとまず自己職業紹介でも。
想定読者はエンジニアとして書いています。
が、税理士は、基本、中小企業、個人事業主、資産家の相手にすることが多くサラリーマンの方には目に触れにくい存在だと思います。
普段は、中小企業の社長を相手に雑談をしている時間が最も長く、ありとあらゆるお金に関する相談を受けています。もちろん本業は、事実にてらした税法の読み解きです。普段は借金、売上経費、離婚、結婚、相続、保険、投資・・・何から何まで。
わからないときは、その税理士が信頼している別の専門家にポイとなげます。
税理士の収入ってどうなっているのでしょうか。
人によると思いますが、私の場合一社から50万円~100万円程度の金額を一年間いただくことが多いです。それを一人頭10~20社くらい担当するというのが、多い状態でしょうか。ただ、現在は価格破壊が起きていて、サービスも多様化しもっと安い金額のところもよく見ます。
そこに年間1~2件相続税の申告案件が来て、相続の相談なんかにものっています。1件で50~200万円くらいでしょうか。
なんとなく年収がばれてしまいそうですが。とまあこの通り行けば、そこそこの収入になるのですが、案外ソフト代とか支出も多く、思ったほど手残りがないのが現状です・・・。
こんな現状なのでサラリーマンの方と会う機会はほとんどありません。12月~5月くらいは忙しい税理士さんが多いですが、結構みんな人好きなので、見込み客でなくても相談されると(無料で)相談に乗っちゃう人も多いです。
弁護士さんと違ってタイムチャージではなく顧問料で生計をたてているので、あまり時間あたりの相談料を請求しない人が多いと思います。近所の税理士さん、気軽に遊びに行ってみてください。コンビニと同じくらい税理士事務所はあるので。HPで「初回相談無料」なんて書いてますが、ほとんどの税理士は何回行っても無料ですよ。(ほどほどに願います)
役に立つときは税理士の知識ってめちゃ役に立ちます。特に投資をするとか、お金をもらったりあげたりとか、是非その前に相談してほしいなと思うことが多くあります。特に投資詐欺を見抜く能力はたぶん弁護士以上です。どの専門家に相談していいかわからないときも税理士が良いと思います。
サラリーマンの方からよくある相談はこんなのが多いですかね。
- 副業をしたいけど職場にばれたくない
- 家を買うけどどういう持ち分にすればいいか、親からお金もらえるのだけど・・・
- 離婚をするけど家をどうしたらよいか
- 親が死んだ
- 相続税対策がいるらしい
みなさんはすごく複雑に悩んでおられますが、税理士的にはシンプルの話も結構多いです。1時間くらい話をして、すっきりして帰っていただけることも多く。さあ、怖がらずに。
そうそう、税理士がAIに駆逐されるという話があるのですが、あれは私は信用していません。
エンジニアの方もそうだと思いますが、依頼内容(要件)を正確に聞き取るのがとても大事なので、税理士も一緒です。
「家を売ったらどんな税金がかかる?」と聞いても、実際は相続対策をしたかったらしく、もっと他の方法をとったほうが良くて、話自体が変わってくるなんてよくある話。質問に答えるだけならできるだろうけど、その人の動機をきちんと聞き出し、良い解決策を導き出すなんてことは、もう少しできないんじゃないかな。余分余分。
こちらのコラムで、エンジニアの役に立ちそうな情報をちょくちょく流してみたいと思います。
リクエストがあれば、何らかの手段でご連絡ください。書いてみます。
税理士三村雄一