インシデント対応ボードゲーム

ボードゲーム愛好家が多いラボメンバーでコンピューターインシデント対応ボードゲームを体験しました。

[今回体験したゲーム]
・Malware Containment

日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)が製作したインシデント対応ボードゲーム。
ゲーム参加者は協力して、遠隔操作マルウェア(ウイルス)に感染した端末を探しだし、既定のターン内に封じ込めすることを目指します。
ボードゲーム上には部屋が6つあり、10枚のカードが伏せられた状態で置かれているので、ゲーム参加者にはどこに感染端末があるかは分かりません。
ゲーム参加者に与えられた役職の能力をうまく使いながら、ゲーム中の会話が制限された中で、いかに情報共有・意思疎通を図れるかがポイントになります。

JNSA教育部会 ゲーム教育ワーキンググループ Malware Containment
https://www.jnsa.org/edu/secgame/malcon/malcon.html

[ゲーム参加者]
ゲーム進行役は本ボードゲームの経験者が担いましたが、ゲーム参加者5名は本ボードゲーム初体験かつ、普段の業務ではコンピューターインシデント対応とは無縁のメンバーがプレイしました。

ボードゲーム上の各部屋からでる「不審通信」の数が、遠隔操作マルウェア感染端末の特定に大きく寄与するため、普段聞きなれない用語が理解できるか心配はありましたが、杞憂に終わりゲームを進めることができました。

[ルールの理解に苦慮]
ゲーム開始前に進行役からルール説明がありましたが、ゲームの進行方法・役職・イベントカードの内容など覚えることが多いため、最初の説明で全て理解できた人はいませんでした。(進行役の説明にも反省点がありました。)
進行役が常にチームの傍に居るようならば、ゲームをやりながら覚えるのが、結果的に一番理解が進むと思われます。ルールが理解できればゲームの要点も自ずと見えてくるので、いかにルールを把握できているかがゲームクリアのカギになります。

[進行役の苦労]
進行役は事前に、遠隔操作マルウェアをはじめ、カードをどこに配置するかを考えて設置しなければなりません。ゲーム参加者全員が本ボードゲーム初体験ということもあり、難易度が高くなりすぎないよう配慮しました。(各部屋のカードの配置を偏らせ、初期配置の不審通信の数から怪しいポイントを集中できるようにする等)
ゲーム進行中は、メンバーからルールに関する質問を回答しつつ、ゲーム進行を行わなければならないため、
せわしなく動く必要がありました。

[所感]
1回のゲームで1時間程度かかりましたが、コンピューターインシデントに無縁のメンバーでも最後まで進めることができました。ゲーム内容は、実際のインシデント対応と異なりますが、このような分野へ興味を持つきっかけ作りには良いのではないかと思いました。

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